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私、古代裕一の建築との出会いは京都建仁寺にある茶室からです。子供の頃から茶道、華道に接し、その過程を通して様々な日本建築の空間の結晶に接してきました。特に桂離宮の近くで育ち、新聞配達を離宮事務所までしていた私は柵の向こうにある庭園と建物を常に想像しあこがれていました。20歳になってようやく訪れた時に体験した感動は今でも忘れません。

私達はアークグラムのメンバーが校長であった大学に進みました。それぞれ違う大学でしたがロン・ヘロン、ピーター・クックから建築の夢、未来の可能性、感動を追求する重要さと表現方法はそこで培われました。その影響はスイスの建築設計事務所Herzog ＆de MeuronやKPF での経験を通し様々な形で実現しようと活動しています。

私が常にプロジェクトの種類や規模を問わず、ストーリー性のある流れるような空間づくりを意識しています。サイト固有の環境条件によって、スペース間の概念的なつながりを認識し、 屋内から屋外への移行に関係なく、慎重に構成されたプロポーションと厳選された素材を通して体験できる空間を提案することを意識しています。私とパートナーのクラウディアは、建築、芸術、景観に関するのすべての経験を利用して、包括的な経験を生み出すことを目指します。