高瀬川プロジェクト
京都木屋町、高瀬川のほとりに佇む当レジデンスは、京都随一の商業立地の中心に位置します。計画にあたり心を砕いたのは繁華街の中心に位置する高級レジデンスとして、生活の質と品格、
京都らしい美意識を感じる落ち着いた環境の実現でした。
千年の都である京都は人口が集中する高密度の都市でもあり、プライバシーの確保や贅沢さの表現に独特な手法と知恵があり、
建築的な様式として発展してきました。
伝統的な京町屋の邸宅は間口が狭く閉じていますが 中へ入ると通り庭、坪庭などが効率よく配置され
思いのほか広く、驚くような感動があります。
このように外界と隔絶された世界を構築するのが京町屋のスタイルであり、本計画の空間設計にも同様の手法を用いました。
閉じた塀で艶やかな周囲の環境との境界をつくり、門をくぐると水辺を配した通り庭が奥の坪庭へと続き、
高瀬川の余韻を感じつつ、落ち着いたエントランス空間を構築しています。
高層居室では五山のパノラマを堪能して頂き、悠久の歴史のなかで四季の移ろいと共ある京都の生活を実感していただけることでしょう。
Data
Main Use:レジデンスClient:野村不動産株式会社
Location:京都府京都市中京区恵比須町424番
Target Area: 644.79 m2
Completion: 2026年2月下旬(予定)
コンセプト・デザイン及びデザイン監修:TPOD
設計監理:株式会社東洋設計事務所
Master Architect:鳥羽聡一郎
Design Architect:Selena Bergantin, Tan Jia Yu Jay
Project Manager:Tan Jia Yu Jay
Technical Coordinator:木幡学
TPOD Collaborators:
會澤佐恵子 [ Landscape Design / AWAI design ]
猪鼻 一帆 [ Landscape Design / 株式会社いのはな夢創園 ]
藤井茂紀 [ Lighting Design / Nipek ]
ARTWORK
名和 晃平 [ Art Curation / SANDWICH ]
藤本純輝